ペルシア語のことわざ・慣用句(1)

「.عدو شود سبب خیر اگر خدا خواهد」
(Adū shavad sabab-e kheir agar khodā khāhad.)

サラーム、ドゥースターン!Kimiちゃんです。

生きているとホント、色々なことありますね~。
毎日が、次々と立ち現れる難関突破のゲームのように感じることがあります。
問題の中には、軽々とクリアできるものもあれば、目の前に大きく立ち塞がる壁のようなものも。

しかし、クリアした後で振り返ってみると、その出来事のおかげで、現在の状況がより良くなっていることってありませんか?

「災いを転じて福となす」

と日本の先人は言いましたが、ペルシア語でもこんな言葉があります。

عدو شود سبب خیر اگر خدا خواهد」(Adū shavad sabab-e kheir agar khodā khāhad.)
=もし神が望むなら、敵は利益をもたらす誘因となる。

ここでの「敵」とは、人であったり物事であったり、「わざわい」のこと。
敵を「失敗」に見立てると、「失敗は成功の母」という解釈もできます。
また敵を「人」に見立てると、その人は「ドリームキラー」なのだ、と思うことでやり過ごせます。

ただ、「災いを転じて~」は「自らピンチをチャンスに変える」といった自発的な意味が強い感じですが、上記のペルシア語の諺は、
「神が望むなら、災いは後に良い結果をもたらすものとなる」
と言っているところで、言葉表現のニュアンスは少し異なります。
でも、実際は「災いを転じて~」と全く同じ意味で使われています。

ところで、「神」についての概念は人によって異なるので、「神」を「善良な思い・念」と置き換えてみます。すると、
「目的や考えが良いものであれば、途中にどんな壁が立ち塞がろうと、良い結果を導く」
と読み取ることができますね。

今日も良い一日を!